不動産管理会社様向けの業務効率化サービス「CLS」提供開始
– 専有部空室時の自動通電・切電を可能に-
電⼒・ガスのOEM販売プラットフォームを展開する株式会社イーネットワークシステムズ(本社:東京都 新宿区、代表取締役:及川 浩、以下「ENS」)は、不動産管理会社様向けに、管理物件の通電に関する業務効率化と収益向上を実現するサービス「CLS(クラス)」の提供を2020年12月10日より開始したことをお知らせいたします。
【サービス提供の背景】
ENSは自動通電の仕組みについて、2018年12月より約2年間、大手不動産管理会社の課題解決を繰り返し、運用をしてまいりました。
その運用実績を基にシステムを外販できるように機能改修し、不動産管理会社様のDXを支える新たなテクノロジーソリューションとして、専有部空室時の自動通電サービス「CLS」をリリースいたしました。
リリースに先駆けて2020年6月より一部の不動産管理会社様へのご案内をしておりましたが、既に大手不動産管理会社様7社(総管理戸数:約11万件)で導入が決まり、この度のサービス開始に至りました。
【不動産管理会社様が抱える課題】
不動産管理会社様は、管理物件の専有部が空室になると、新規入居者の内覧やハウスクリーニングにあたり、電気の通電手続きをする必要があります。
数年前までは部屋のブレーカーを上げるだけで電気を点けることができましたが、電力自由化に伴い管理物件にスマートメーターが導入されたことを受け、電気契約のない空室中は電気を使用できなくなりました。
現状、多くの不動産管理会社様が自社もしくはオーナー名義で空室中の電気契約を締結し通電を行っていますが、以下のような業務負荷が課題となっています。
①電力会社への空室中の電気契約申し込み
②空室中の電気料金明細の自社システムへの入力業務
※電気の請求明細には物件コード等、会計システムに必要な項目が含まれていないため、電力会社から受領した明細を使用して自社システム用のファイルを作る手間が発生
③入居者決定時の解約申し込み
④解約漏れなど、トラブル発生時の再請求業務
働き方改革やリモートワークの導入が課題となっている不動産管理会社様には、上記の負荷を解消したいという強い潜在ニーズがありました。
【CLSのサービス内容】
不動産管理会社様が保有する賃貸物件の入退去情報を利用し、空室中の自動通電・切電を実現します。
・Aさんが7/31に退去→CLSが自動的に8/1から不動産管理会社もしくはオーナー名義での通電を開始
・新入居者Bさんの入居日が10/1に決定→CLSが自動的に9/30で電気契約を解約
・空室分の電気料金明細を、一括請求することに加え、物件コード等を付与して不動産管理会社の自社システムに取り込みやすい形に連携(空室の電気料金も割引)
上記の自動化にあたり、CLSは入居者の電力会社がどこであるかを問わず自動的に通電・切電を行うことができるため、大幅な業務負荷の軽減が実現可能となります。(1万戸を管理する不動産管理会社の場合で300時間以上/年の業務負荷軽減見込み)
なお、上記のようにスムーズなケースばかりではなく、実際には退去から入居までのキャンセルや日程の変更などのイレギュラーケースや緊急対応が多く発生するため、不動産管理会社固有の業務経験・知識のない電力会社にとって自動化を実現することは極めて困難でありました。
ENSでは、
・大手不動産管理会社様と、2回の繁忙期を含む2年間の運用実績
・イレギュラーケースに対して柔軟に対応し構築してきたシステムロジック
・緊急時に備えて24時間・365日、3時間以内に通電対応できる運用体制
を保有しており、CLSの導入を通じて、不動産管理会社様の業務効率化に寄与することが可能です。また、CLSは1万戸以上を管理する不動産管理会社様の場合、導入・ランニングコスト無料でご案内しております。
【CLSのサービスオプション】
CLSは空室中の自動通電による業務効率化を提供しておりますが、空室中に関するデータ連携の仕組みを利用して、新しい入居者様へ電気・その他サービスの取次を行うことで、不動産管理会社様の負荷のない収益向上に寄与することが可能です。
入居者様にとっても引っ越し時の煩雑なライフライン手続きを簡易に実施してくれるサービスとなるため、CS向上にも効果的です。
また、CLSにおける入居者向けの通電サービスは「ゼロ電」をご案内しております。ゼロ電は、基本料金・初期手数料・解約手数料が全て無料でご利用いただけます。引っ越し直後で家電導入前のタイミングでは電気の使用量がほとんどないため、基本料金無料のゼロ電は入居者様にとってお得なサービスとなっております。
加入後、他の電力会社に変更したい場合にも解約手数料がかからないので、お申し込みの際のリスクがありません。
CLSは多くの不動産管理会社様のニーズにマッチし、ご好評をいただいております。
今後CLSを導入いただく不動産管理会社様の管理戸数100万戸を目標として、このサービスが多くの不動産管理会社様の業務効率化の一助となれば幸いです。
今後も三ッ輪ホールディングスグループは「不動産」×「テクノロジー」の分野に注力することで社会や地域課題の解決を図り、お客様の「安心でゆたかなくらし」の実現に寄与できる新たなソリューションを開発・展開してまいります。
お問い合わせ:三ッ輪ホールディングス 広報/加藤(e-katou@mitsuwagroup.co.jp)