コンサルファームからエネルギー業界へ 既存事業の枠を超えて新たな価値の創出をめざす

日本初のビットコインによる公共料金支払いのシステムを立ち上げるなど、三ッ輪ホールディングスグループは既存のエネルギー産業の枠を超えた新規事業を積極的に展開している。これらの新規事業を推し進めるメンバーの一人が、経営コンサルティングファームから中途採用で入社した当社員だ。三ッ輪ホールディングスの取締役兼経営戦略本部本部長として中長期の経営戦略立案に携わってきたこれまでの取り組みや、エネルギー業界において新たな価値を創出するために重要な視点について話を聞いた。

三ッ輪ホールディングス株式会社 取締役/経営戦略本部 本部長/経営戦略部 部長 T.O

欧州系経営コンサルティングファームでの勤務を経て、2015年に三ッ輪産業株式会社に入社。中期経営計画の策定に従事した後、経営戦略部の部長に就任し、経営改革を実行。電力事業を行うグループ会社のイーネットワークシステムズの事業立ち上げにも注力し、コインチェック社との提携により、日本初のビットコインによる公共料金支払いのシステム化を推進した。2019年11月に三ッ輪ホールディングスの取締役兼経営戦略本部本部長に就任。現在はイーネットワークシステムズの事業拡大に伴う業務整備と並行し、三ッ輪ホールディングス産業グループ全体のさらなる成長にむけた戦略立案に取り組んでいる。

――当時、三ッ輪産業への転職を決意した理由・経緯を教えてください。

IT系、業務系、戦略系のコンサルティングファームの3社を10年ほど経験し、次のステップのキャリアを考えたタイミングで、大企業やスタートアップ企業など複数の会社からオファーをいただきました。転職を現実的に考えた場合、大企業に行けば会社全体の経営にかかわるような大きな裁量権のある役職に就くまでは数十年かかるであろうことが予測されますし、先行きが不安定なスタートアップ企業は家族を持つ身としてはリスクが高いと言わざるを得ません。そのなかで出合った三ッ輪産業という会社は、LPガス事業による安定した収益を上げながらも、新規事業の開拓に積極的でスタートアップ企業のような躍動感もあるという点が非常に魅力的でした。LPガス単体のマーケットは縮小傾向にありますが、これまでIT分野のコンサルティングにも従事してきた自分の経験を生かしてIT技術を導入すれば、エネルギー業界に変革を起こせる可能性は十分にあります。

また、私が入社を決める要素の一つとなったのは、全社員がおよそ600人という会社の規模感です。社長自らが新入社員1人ひとりの名前と性格まで熟知しているという規模感だからこそ、企業としてスピード感のある決断・実行が可能となり、大きな変革につなげることができるはずだと確信し、中途採用で入社しました。

――入社後、経営戦略立案に従事する中で心がけているのは、どのようなことでしょうか。

2015年に中途で入社してすぐに中期経営計画(5か年計画)の策定に取り組み、その計画達成にコミットする形で3か月後には経営戦略部部長に就任しました。LPガスに主軸を置いていた事業形態からいかに収益軸を増やしていくかという経営戦略の立案に取り組むにあたってまず初めにLPガスの営業所に通うことにしました。

中期経営計画で立案した計画を1つ1つ実行に移すことについて営業所のメンバーと議論する中で、実際に営業所で業務をやっている姿を見てみると、元々の計画が妥当でなかったり、他にやるべき施策が見えたりと、より解像度高くPDCAを回すことが出来ました。こうした改善活動において、どの部署の方々も異業種から転職してきた私のことをあたたかく迎え入れ、給湯器やガスコンロなど商品や設置のこだわり等に至るまで、様々なことを教えてくれたのはとてもありがたかったです。

私自身、「こういう計画を実行してほしい」ということを言って終わりにするのではなく、確実に実行するところまで責任を持ってやりきる“有言実行”を常に心がけています。三ッ輪ホールディングスの取締役兼経営戦略本部本部長に就任した今も、マネージャー業務のほかに、お客様からのクレーム対応などのプレーヤーとしての業務にも取り組み、現場の声を知ろうという努力を続けています。

――グループ会社であるイーネットワークシステムズの事業立ち上げをはじめ、数多くの新規事業を推進していますが、特に印象に残っているエピソードを教えてください。

イーネットワークシステムズの事業では、2016年に仮想通貨取引所のコインチェック株式会社との提携により、日本発のビットコインによる公共料金支払いのシステムを実現しました。これはコインチェック社に業務提携依頼を送ってからの約3か月間で事業スキーム作りやシステム企画・設計・開発などを全て終えるという、急ピッチで進行した案件でした。リリース時の記者会見には多くの記者の方々にお集まりいただき、各種メディアで取り上げられたことにより、「三ッ輪産業はエネルギーとテクノロジーを掛け合わせた事業に強い会社だ」と世の中に広くアピールできたことには大きな手ごたえを感じました。これは個人的なことになりますが、「魅力ある新規事業を立ち上げて、NHKのニュースや『ワールドビジネスサテライト』で尾日向社長のインタビューを放映してもらう」というのが入社時の目標の一つだったので、叶えられたことは素直に嬉しかったですね。

――コンサルティングファーム出身者としての視点から見て、三ッ輪ホールディングスグループの魅力はどのようなところだと思いますか。

業務提携の提案をした3か月後には新しいシステムをリリースしているというように、三ッ輪ホールディングスグループはビジネスを展開する上での決断と実行が非常に早く、ベンチャー企業と同等か、もしくはそれ以上の躍動感のある会社です。これは、LPガス事業という安定した収益を生んでいる事業があるからこそ挑戦できることだといえます。前職ではコンサルタントとして数多くの会社を見てきましたが、ここまでの「安定感」と「挑戦できる風土」を兼ね備えている会社というのはまずありません。

私が入社してからの5年間でも、「Coincheckガス」「Coincheckでんき」のほか、地域電子通貨で電気料金を決済できる「さるぼぼコインプラン」、従来の「みつばちガス」の販売チャネルを活かした「小田急でんき」の提供、省エネや防災のためのコンサルティング等に取り組む「株式会社三ッ輪ビジネスソリューションズ」の設立など、次々と新しい取り組みが形になり、事業領域は大きく拡大しました。もはやLPガス事業のみを頼りにしていたかつての三ッ輪産業とは全く別の企業になっていると言っても過言ではないと思います。そのような環境で新しい価値の創出のために知恵を絞り、汗を流せることには大きなやりがいを感じています。

――三ッ輪ホールディングスグループが求める人材の特色や今後の展望について聞かせてください。

三ッ輪ホールディングスグループがこれだけ大きな変革を遂げているのは、中途採用を積極的に行っていることも要因の一つだと思います。私のように他業界からやってくる“完全異分子”のような人が増え、女性社員の比率も上がったことで、より多様性を重視する社風に変わりつつあることを日々感じています。このような状況なので、新しいことにチャレンジしたい人、「これまでの仕事のスタイルをこう変えていきたい」と自分から提案したい人には、とてもやりがいのある職場だといえるでしょう。転職を希望する人は、前職でのやり方をそのまま持ち込むというよりは、経験をもとに「三ッ輪ホールディングスグループの場合はこういうやり方がいいのではないか」ということをゼロベースから考えていくつもりで入社していただけると、新たなフィールドでの事業に取り組める躍動感を存分に味わっていただけるはずです。

――三ッ輪ホールディングスグループへの入社を希望する皆さんへのメッセージをお願いします。

エネルギー業界は環境問題や地方創生などの社会課題とも密接につながっている業界なので、10年後、20年後を見据えたプランを描くことが欠かせません。そのため、「こんな未来を実現したい」という熱い想いを持った若い方々ともぜひ一緒に働きたいと考えています。テクノロジーと組み合わせることでエネルギーの新しい可能性を開発していくことは、日本の未来を支えることになりますし、日本で開発したソリューションを海外展開することも夢ではありません。新規事業の立ち上げは、誰にとっても初めてのことばかりですから、想定外のことも数多く起こります。でも、それに対応していく中で、自ら考えて行動する力が身につきますから、ルーティンワークに取り組むだけの環境にいるよりは、ビジネスパーソンとしてはるかに速い成長が見込めるはずです。自分自身が成長できる環境の中で、日本の未来を支えるような新たな事業を創り出せる。そんなフィールドに身を置いてみたいという人にとって、三ッ輪ホールディングスグループは最適の会社だといえるのではないでしょうか。

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