アルバイトから29歳で所長へ!
現場の最前線を走る先に見据えるものとは
三ッ輪ホールディングスグループでガソリンスタンド事業を展開するリブエナジーシステムズでのアルバイト経験を通じて、正社員として登用された当社員。三ッ輪産業の営業所には、一般のお客様へ直接販売をする「小売部門」と地域に密着した販売店へLPガスをはじめとした当社商材を販売する「卸部門」が存在する。当社員はまず小売部門に所属し、その後配属された本社(くらし事業部)では法人営業も経験。創業の歴史や自社の強みを改めて学んだという。本社勤務を経て、29歳という若さで所長として再び現場に立つことになった当社員に、キャリアパスを通じて得た考えや今後の挑戦について話を聞いた。
(※所属・年次・役職等は、取材当時の内容となります)
三ッ輪産業株式会社 多摩営業所(小売部門)所長T.T
リブエナジーシステムズでのアルバイト経験をきっかけに、2012年に三ッ輪産業 相模原営業所へ入社、小売部門に配属。
その後、本社で省エネ商材や法人向け高圧電力の営業等を担当するくらし事業部で省エネや防災にかかわる事業の経験を積み、2017年に所長就任。
川崎営業所での勤務を経て、現在は多摩営業所にて小売部門を統括する。
――三ッ輪ホールディングスグループに入社したきっかけを教えてください。
私は三ッ輪グループのガソリンスタンド事業であるリブエナジーシステムズでアルバイトをしていた際にお声がけいただき、中途入社で三ッ輪産業の相模原営業所(小売部門)に配属されました。
川崎営業所での勤務を経て配属された本社のくらし事業部では、法人営業を通じて当社の創業から現在までを改めて学び、老舗ならではの安定感と、ベンチャー企業のような躍動感を併せ持つ当社の強みを認識できるきっかけとなりました。
その後所長として川崎営業所に再び配属され、現在は多摩営業所にて同職務に就いております。当初は「同じエネルギー業界で、アルバイトでの経験を活かせる」と思い入社を決めましたが、配属されてからは扱う商材によって売り方にも利益にも大きな違いがあることを知り、全然違う世界があるのだと驚くとともに奮起したことを覚えています。
――本社のくらし事業部を経ることで何か変化はありましたか?
現場の仕事とは全く内容が異なるため、営業とは違う視点を持つ上長の考え方を学ぶことができました。若いうちに多様な社員と働くことで、様々な価値観に触れることができて良かったと思っています。
――主な営業所の業務を教えてください。
大きく分けると「営業」「保安」「事務作業」の3つになります。
まずはじめに「営業」です。「家を建てる以外なら何でもやります」を合言葉に、日々お客様のお宅を訪問し、暮らしのお困りごとを伺っています。営業の中でも「ガス」と「ガス以外」の営業に分かれていて、住宅機器(給湯器・コンロ)をメインに、リフォーム(外壁塗装やユニットバス等)案件を請け負うこともあります。
また、現在は当社グループが提供している電気料金プラン「みつばちでんき」や「小田急でんき」のご提案もしています。お客様の困りごとに耳を傾け、共に解決を目指すことで暮らしを豊かにするお手伝いをしています。
次に「保安」。こちらはお客様に安全・安心にガスをご使用いただくための保守業務のことを指します。ひとたび事故が起こってしまおうものならお客様の信頼を失うことは勿論、会社として存続できなくなってしまう可能性もあります。法律上定められている4年に一度の定期点検や、ガスメーターの期限内の交換など、安全にエネルギーをお使いいただくためのメンテナンスが保安の基本です。
最後に「事務作業」です。私をはじめ営業マンは内勤スタッフには頭が上がりません。「ガスが出ない」「ガス臭い」「給湯器が動かない」など、お客様の困りごとを一番に受けるポジションなので、ガスの知識も必要ですし、有資格者の社員も多数います。また売上等の管理もしてもらっています。
――営業所はどのような雰囲気ですか?
働いているメンバーが違うので、営業所によって雰囲気は異なります。
現在所属している多摩営業所は、自発的に所員同士がコミュニケーションできる環境です。信頼関係ができており、スムーズな意見交換ができる良さがあると思います。
所長として営業所の雰囲気に合った適切な声掛けや指導をしていきたいと考えていますが、このように考えることができたのも本社を含め様々な環境を経てきた経験があったからこそだと思っています。
クライアントのニーズに合わせた提案が必要となる法人営業の経験も大きな学びでした。
――ほかの営業所との交流はあるのでしょうか?
仕事で関わることは少ないですが、ゴルフ愛好会や釣り愛好会など、休日に有志だけが集まる趣味の会があり、部署や役職に関係なく集まっています。
ほとんど仕事の話はせずに、遊びに熱中する会ですね。私も全力で遊び、釣りに専念しています。
仕事以外の場で他部署との関わりを持つことで自然に人間関係が育まれていると感じるので、興味のある方はぜひ遊びに来てください!
――三ッ輪ホールディングスグループのいいところは?
優しく、親切な社員が多いです。特に代表の尾日向とは忘れられないエピソードがあります。
くらし事業部で働いていた頃、代表も出席している会議中のプレゼンで失敗してしまったことがありました。叱られると思い落ち込んでいたのですが、すぐに社長室に呼ばれ「こういう時はこういう風に話した方がいい」とやさしくアドバイスしてもらい、涙が出るほど嬉しかったです。
それ以来、現場で何をするにも目的達成や課題改善の方法を常に考えるようになりました。
――今後はどんなことに挑戦してみたいですか?
長期的な目標としては、営業を統括する仕事にチャレンジしてみたいです。 やはり所長として、営業所の業績が上がった時はとても達成感とやりがいを感じます。営業の仕事に取り組むうち、いつか全体を統括し、自身の戦略でさらに業績を上げてみたいと考えるようになりました。現在は、
「売れている営業マンと売れていない営業マンは何が違うのか?」「売れる月と売れない月が何故生まれるのか?」「コンスタントに売れる営業マンになるには?」など、自分なりに考えながらPDCAを実行しています。
三ッ輪産業の営業所には、、一般のお客様へ直接販売をする「小売部門」と、地域に密着した販売店へLPガスをはじめとした当社商材を販売する「卸部門」がありますが、今まで経験したことのない卸部門の業務も学んでみたいですね。
両方の業務を経験することでさらに経験値を積み、多角的な視点での営業活動ができるのではと思っています。
――若くして所長に就任したからこその苦労もあったのでは。
29歳で所長として現場に戻った当初は、年上の所員が多く気を遣う場面もありました。
指示の出し方や物事の伝え方に悩むこともありましたが、年下だからこそ協力してもらえることも多かったように思います。今思い返してもありがたいです。
若くして所長に就任した経験を持つ自分だからこそ実現できるパフォーマンスはもちろん、メンバーの能力を最大限に活かせるマネジメントを常に模索しています。
――営業職に向いているのはどんな人でしょうか?
負けず嫌いで体育会系、繊細で細やかな気遣いができるタイプ…など、どんな人でも自分の個性や持ち味を生かして働けることが営業の良さではないでしょうか。
自分の新人時代は、厳しい上下関係の中で教育を受けることが一般的な時代でしたが、これからは時流や社員ごとの特性に合わせた教育にアップデートしていくことが必要だと考えています。
所員ひとりひとりの個性を活かし、モチベーションが高まる職場の雰囲気づくりに努めたいですね。